2018/06/19

映画レビュー『デス・ウィッシュ DEATH WISH』あらすじ【狼よさらばのリメイク】ブルース・ウィリス主演【ネタバレあり】

この映画は1974年の『狼よさらば』のリメイクで、2017年にブルース・ウィリス主演でアメリカで制作されました。


映画『デス・ウィッシュ DEATH WISH』




ポール・カージー(ブルース・ウィリス)は医者で、妻のルーシーと高校生の娘ジョーダンと共に幸せな暮らしをしていた。
ジョーダンはニューヨークの大学に合格、進学することに。
そして、ポールも誕生日を迎え、まさに幸せの絶頂にいた。

そんな喜びの中、ポールの弟フランクがポールに金を借りにやってくる。
気はいい男なのだが、仕事を辞めてしまったり、金をせびりに来たり、少々困った弟なのだ。


そして・・・幸せな家族を車の中から狙っている男がいた。



ポールの誕生日に妻と娘が家でケーキを作っている。
ポールは同僚が熱を出したため、代わりに出勤しなくてはならなくなった。
ポールの留守中に、3人組の覆面強盗が押し入る。

「金庫をあけろ」と脅されたルーシーが金庫へ連れていかれる。
残されたジョーダンはナイフを持った男に脅され、暴行されそうになる。
ジョーダンを暴行しようとしている男に、もう一人の男が「そんなことしている場合じゃないだろ」と怒鳴り、二人が争いになった一瞬をついて、ジョーダンがナイフで暴行しようとした男の顔を切りつける。

顔を切られた男は慌ててマスクを脱いでしまう。
「顔を見られた」と男はジョーダンとルーシーを銃で撃ち・・・。


病院に二人が運ばれてくる。
妻は死亡。娘は昏睡状態。



ポールの妻ルーシーの葬儀の帰りに、ルーシーの父はポールにこう言った。
「警察が守ってくれると思うのが間違いだ。警察は事後にしか来ない。本当に身を守るなら、自分で守るしかない」

そう言い、ルーシーの父は密猟者を見つけ、銃で威嚇する。
その姿をじっと見つめるポールだった。


ポールの住むシカゴは犯罪が頻発しており、荒れていた。
自分が一番大事にしているものを守れなかったポールは精神を病みカウンセリングを受ける。

ポールが警察に捜査状況を聞きに行くが、シカゴで起こっている犯罪のあまりの多さを知り、絶望感を感じる。
そんな時、ふと見たテレビで銃のCMを目にする。

ポールは銃を買いに行くが、店員は「銃を買うには、申し込みをして、安全講習を受けるのよ。でも全員合格するの」と言ってほほ笑む。


ポールは銃の使い方を勉強し、撃つ練習を始める。

ある時、町で女性が襲われている現場に遭遇。銃で犯人を2人撃ち殺し、ポールはその場を逃げた。

その様子を偶然スマホで撮影した女性がいた。
彼女は警察で証言すると共に、ネットにも動画をアップしてしまう。
すると、それを見た世間はポールのことを「ヒーロー」「天使」と崇めるように。


ポールの病院に運ばれた暴行された少年。
少年の話を聞いたポールは、少年を暴行した男を撃ち殺す。

悪を倒す彼を世間は更にヒーローとして称えるようになる。


ある日、病院に運ばれた男を見たポールは、その男の顔と時計に見覚えがあることに気づく。
妻と娘とフランクの4人で会っていた日に、見かけた男だ。
意識のない間にその男の腕から時計を取り、スマホのロックを男の指で解除したポール。
スマホを探ると、そこにはポールの住所が。男は刑事の名刺も持っていた。


スマホにあった情報からトレボル酒店にあたりを付けたポールはトレボル酒店に向かう。
パネライの時計とポールが言うと、店にいた男は店の奥へ。
店の奥には盗まれた品が大量に保管されていた。

ポールを怪しんだ店の男はフィッシュという男に連絡を取る。
店に現れたフィッシュはポールを銃で攻撃。ポールと撃ち合いになる。

ジョー・ガモンがやったと聞きだしたポール。
ジョー・ガモンは顔を切られた強盗だ。

ジョー・ガモンを拷問し、主犯のノックスという男の名前をついに聞き出したポールはジョー・ガモンを車の下敷きにして殺す。


次々に犯罪者を処刑していくフードをかぶったヒーロー(ポール)を世間は「死神」といって称え、フードをかぶったカリスマとなったポール。
警察はその死神を追い、死神が左利きであり、怪我を負っていることをつかみ、探していた。


ノックスからポールに電話があった。
ダウンタウンのクラブに来いという。
ポールがクラブに行き、ノックスの居場所を確認するためにノックスに電話をかけるとトイレの個室から呼び出し音が聞こえてくる。
ポールは躊躇なく個室に向けて銃を撃ち込むが、中には携帯だけが置かれていた。
罠だったのだ。

ノックスと撃ち合いになったポールは肩を撃たれ大けがを負う。

ポールが自宅に帰ると弟のフランクが来ていた。
そこにポールに疑いをかけている警察が来るが、フランクがうまく対処してくれる。


昏睡状態だった娘のジョーダンが奇跡的に目を覚ます。
ジョーダンの退院時にエレベーターに乗り合わせた男はノックスだった。
ポールに撃たれたノックスはジョーダンと同じ病院で治療を受け、同じ日に退院。

家に帰ったジョーダンとポールを襲うノックス。
激闘の末、ノックスを撃ち殺したポール。

警察はポールが犯人であることに気づいていたが、見逃してくれた。
ポールは日常に戻り、フードの死神はシカゴから消えた。



そして、懐かしいAC/DCのBack in Blackが最高にツボでした。


感想

正義の名のもとにガンガン悪人を撃ち殺していくという「フードをかぶった死神的ヒーロー」は荒んだシカゴの救世主になったのだろうか。
ほとんどは自分の恨みから犯人たちを見つけては殺していくわけで、深く考えるといけない映画ですね。
ただただ、痛快に悪をやっつけていくヒーローものとして見た方が楽しめると思います。

最後に警察が見逃してくれることで、すべて丸く収まり、チャンチャンとなります。

妻を殺され、愛する娘をこんな目に合わせ、金庫から自分の誕生日プレゼントの時計やお金を奪っていく強盗たちをコテンパンにやっつけるポールの姿は、世のお父さんなら誰もがマネできるものなら同じように仕返ししたいと思うはず。
それができないから、こういう映画が楽しめるのではないでしょうか。

深いことは考えずに、家族愛とか正義とか、そういう立場で単純な気持ちで見ると、とても面白い映画だと思います。
ポールがやっていることはすごくエグイですが、それをシカゴ警察のように許してあげる、見逃してあげる大きな気持ちをもって、この映画を素直に楽しむのがいいのではないでしょうか。


デス・ウィッシュ ブルース・ウィリス






2018/06/18

ヨーロッパ周遊個人旅行記(10)ドイツ ケルン《ケルン大聖堂とオーデコロン発祥の地》

ケルン大聖堂



ケルン大聖堂


ドイツのケルン駅を出たとたんに、どどーんとケルン大聖堂が待ち構えていて度肝を抜かれてしまいます。

駅前にこんな壮大な世界遺産がいきなり出現するなんて、それはもうびっくりのレベルを超えて感動の嵐です。

そして、このケルン大聖堂、4方面から見ることができ、それぞれ顔が全く違うので、素晴らしいゴシック様式!が何回も味わえます。

戦争で焼け残ったためなのか、全体に煤で黒ずんだ色合いが、更に重厚感を増しています。

建築期間は632年。サグラダファミリアが144年を予定ということを考えると、ケルン大聖堂の緻密な造りが納得できますね。

無料で中に入ることもできるので、入ってみましたが、中も本当に見ごたえがあり、素晴らしかったです。



夜のケルン大聖堂


夜のケルン大聖堂もロマンティックです。



違う角度からのケルン大聖堂

ちょっと怖いくらい。
でも本当に美しく荘厳です。


ホーエンツォレルン橋

そして、ケルン大聖堂を見るもう一つのポイントがホーエンツォレルン橋を渡って、橋越しに見ることができる場所。

遠そうに見えましたが、実際歩いてみると、景色を眺めながらのんびり歩いてもそれほど遠く感じませんでした。

橋の欄干にはたくさんの『愛の南京錠』が。

ん?これソウルタワーでもあったなぁなんて思いました。


ケルン観光




ケルン大聖堂の近くに停まっていたかわいい汽車(車)!

ケルン観光



思わずチケットを8ユーロで購入、周遊30分ということで乗ってみました。



チョコレート博物館



ケルン大聖堂を出発すると街中を通り、チョコレート博物館へ。
ここで下車して、チョコレート博物館を見学することもできるようですが、降りずに一周してみることに。




1709年創業オーデコロンのファリナ・ハウス



そして、見たかったお店の一つ、オーデコロンの老舗ファリナ・ハウス前でも停車。
降りてお店を覗いてみることもできたのですが、やはり降りずにそのまま乗車。

車はその後、再びケルンの街中を通ってケルン大聖堂に戻りました。

車を降りてから、お土産を探して近所のお店を何軒かのぞいてみると、やはりオーデコロン発祥の地ということで、コロンのお土産がたくさん。

その中でも最も有名な4711のコロンをいくつか購入してきました。

このオレンジ色のものは日本ではあまり売っていないみたいなので、購入してきてよかったものの一つです。

青の方は定番中の定番。ミニサイズボトルが10個入っているので、バラマキ土産に最適ですね。


4711のオーデコロン お土産


お土産を買ったところで、次は食事です。
ドイツなのでフランクフルトとビールが食べたいなと思って探し回ったのですが、選んだお店でなぜかフランクフルトが品切れ。

辛いのならありますということで、ではそれで、と頼んだものと、ケルン名物という豚の塊肉。


ドイツの食事

ザワークラウト(酸っぱいキャベツ)山盛り。それにピクルスもたくさん、人参も酸っぱい。ドイツ人って酸っぱいものが好きなんですね。

名物料理の豚はマスタードをたっぷりつけていただくと、とても美味しかったです。
辛いフランクフルト?はあまり美味しくはなかったのですが、マスタードでごまかしながら食しました。


ビールは小さいグラスでちょこっといただき、味見程度で、あとは赤ワインをいただきました。


お店のメニュー

画像にのっているのが名物料理の豚の塊です。


お店の中

テラス席で食事をしていたのですが、帰り際にトイレを借りるためにお店の中に入ったら、思いのほか素敵なお店でした。

地下にあるトイレまでクラシックで素敵なインテリアで飾られていて、雰囲気がとても良かったので、店内でゆっくり食事しても良かったかなあと少し後悔してしまうほど。


素敵なお店でした

お店はこちら。外も雰囲気がいいし、中も素敵。おすすめです。


















2018/06/17

ヨーロッパ周遊個人旅行記(9)タリスとICEに乗る 《タリス ベルギー~ドイツ ICE ケルン~フランクフルト空港》

タリス



ヨーロッパの特急でユーロスターと並んで有名なのがタリスです。


タリス



今回、ベルギーのブリュッセル南駅からドイツのケルン駅までタリスに乗ってきました。

ユーロスターは1等にしましたが、今回のタリスは2等に乗ってみました。
2等でも十分豪華で、リラックスできましたよ。



車内トイレの手洗い


ざっと車内をご案内いたします。




2等席



タリスのシンボルカラーの赤で統一された車内は2等車でも豪華に見えます。
座席も一列4席なので、ゆったりです。




テーブル



ちょっとわかりにくいですが、赤いのが前の座席の背、白いのがテーブル、真ん中にある黒いのがドリンクなどをはさめるゴムになっていて、シルバーの金具が新聞・雑誌ホルダーです。





フットレスト



足元には黒いT字の足置きがついています。フットレストですね。




さて、タリスの乗り方ですが、私は日本のレイルヨーロッパのサイトで事前に購入して、チケットをプリントアウトして持っていきました。



タリスのチケット



座席は自動的に割り当てられるようで、選ぶことはできませんでした。
2等か、1等か、ビジネスかは選ぶことが可能です。

同じ区間でもタリスかICEかを選択できたりしますので、自分の希望で選ぶとよいと思います。

所要時間はあまり変わりませんが、タリスの方がICEより安いことが多いようです。




タリス乗り場へのエスカレーター



タリスが何番線に着くのかは電光掲示板で案内されます。
私は早めに着いてしまったので、電光掲示板近くの椅子でしばらく待ちました。

日本のように事前に何番線に着くか決まっていないので、あまり早く駅に来ても、結局待たされる羽目になります。(ロンドンでのユーロスターの時もそうでしたが)


しばらく待つと、電光掲示板の表示に乗車予定のタリスの案内が表示されましたので、ホームに向かいます。


すると、あることに気づきました。
日本と違って、一つのホームがゾーンAとゾーンBに分かれているのです。




5番線ゾーンA



同じホームといっても長~いホームなので、AとBどちらに自分が乗る列車が来るか確認しないといけないのです。



車両案内



こういった電光掲示板がホームにありますので、自分が乗る車両がどのゾーンのどのあたりに停まるか確認して、そのゾーンに行く必要があります。



ちなみに、ブリュッセル南駅には荷物預かり所(24時間対応)がありました。




荷物預かり所


荷物を預けて観光する時に便利ですね。




ICE 【Inter City Express】





ドイツのケルンからフランクフルト空港に向かう時に、ICEに乗ってみました。

ケルンからフランクフルトは1時間弱の近距離ということもあって、1等と2等の差額があまりなかったため、今回はICEの1等席にしてみました。



ICE



このICEチケットも日本でレイルヨーロッパのサイトにて予約をしたのですが、プリントアウトではなく、ドイツの駅にて発券が必要とのこと。

ケルンに着いた時点で券売機にて予約番号を入力してチケットを発券しました。
そのチケットがこちら。




ICEチケット



やはり、出発するホームは電光掲示板に表示されるまで確定しないため、駅にて待機。
表示されたのは、出発時刻の30~40分前だったかと思います。

ホームに行くと、自分が乗る車両の場所が書いてある案内板がありますので、それを確認して、その位置で待ちます。

ホームの半分にICEが停車しているのですが、その中に私の乗る予定の車両番号はなく、どうやら、別の駅からケルンへ到着後に、今停まっている車両たちと連結してフランクフルト空港へ向かうようです。

出発予定時刻のほんの5分前にICEが目の前に入ってきました。
そして、車両に乗り込みましたが、出発したのは発車時刻の10分ほど後。
電車が遅れるのは、日常茶飯事なのでしょうか。
皆、平然としています。




ICE 1等車両




1等車両は1列3席で、テーブルが付いている向かい合わせの席もあります。
私の席は向かい合わせではなかったので良かったのですが、足が長いドイツ人同士(しかも他人)が向かい合わせで座るのは足の持って行き場がなくて大変そうでした。
なんだか気まずいでしょうしね~。
友達や家族ならいいのですけど。


ICEの座席は予約してある席の横上部にこういう表示がされています。




指定席の表示



どの駅からどの駅まで予約されているか表示されているんですね。
予約が入っていない席はこの表示が消えているそうです。

タリスは全席指定ですが、ICEは自由席もあるので、このような表示があります。
自由席といっても日本のように自由席車両が設けられているわけではないので、指定席が購入されていない席、区間が自由席となるのです。

つまり、この指定されている表示を見て、表示が消えていれば座ることが可能ですし、指定されていても区間を見て、区間外であれば座っても大丈夫ということになります。

但し、1等なら1等のチケットが必要なので、2等のチケットを持つ人は1等には乗ることはできません。



1等で配られたお菓子


ICEの1等席ではこんなかわいいお菓子が配られました。



ICEにて


もうすぐフランクフルト空港。
弾丸ヨーロッパ周遊も終わりに近づいています。



































2018/06/16

ヨーロッパ周遊個人旅行記(8)ベルギーの電車の乗り方 有料トイレの利用とコインロッカー事情

ベルギーの電車の乗り方



ベルギー内の観光地、アントワープ、ブルージュ、ゲントなどを巡る際に利用するのが電車です。

電車のチケットの買い方をご紹介しておきます。


駅の券売機

ベルギー国内の各駅に画像のような券売機が設置されています。
画面の右下に言語を選ぶ青いメニューがありますので、『EN』を選ぶと英語になります。

そして、左上のStandard Ticketを選びます。

券売機の画面


次に発着地を選択する画面が出てくるので、選択し、PAYを押します。

コインかクレジットカードでしか支払いができませんので、コインがない場合は右のクレジットカード挿入口にクレジットカードを差し込み、暗証番号を入力してOKを押します。

レシートをプリントするかどうか聞かれますので、Yes か Noいずれかを押せば完了です。


ベルギーの電車チケット

ベルギーの電車には改札というものはありません。
電車の車内において車掌さんが回ってきますので、チケットを提示します。



電車がどのホームに何時に来るか。
これがとてもわかりにくいのがベルギーの電車です。

電光掲示板の案内には終点の地名が書かれているので、途中駅まで行きたい場合、どこ行きに乗ればいいのか、かなり迷ってしまいました。


そんな時に便利なのが、ベルギー国鉄のサイトです。

これで発着地を入力して検索すると、電車の時間とホームが出てきます。
ホームは直前で変更になる場合もあるので、チェックが必要ですが、だいたいの参考になるので、Wi-Fiが使える環境であれば、このサイトで検索するとスムーズに電車を使うことができます。


検索結果

こんな感じで検索できますので、とても便利なサイトです。


Wi-Fiがない場合は、駅のどこかに、一日分すべての電車の時刻と停車駅が記載された一覧が大きく張り出された掲示板のようなものがありますので、それを探して、自分が乗りたい時刻の電車を見つけ出すことができます。



ベルギーの有料トイレ




ベルギーのトイレは有料のところが多いので、ホテルか、お店の中、もしくは電車の中のトイレを使うことをおすすめします。
ベルギーの電車内には、トイレがついています。(主要な観光地とブリュッセルをつなぐICなどの電車の場合)


でも、どうしても駅などの有料トイレを使いたい場合、50セントの硬貨が必要です。


トイレ入り口に設置された両替機


50セント硬貨がない場合、両替機があればそれで両替します。
お掃除のおばさんなどが近くにいたら、声をかければ両替もしてくれたりします。



料金を入れる


トイレの入り口には料金を入れるボックスがありますので、そちらにコインを入れます。




トイレ入り口


入る時も出る時も、バーがありますので、それを回して出入りします。
もちろん、入る時はコインを入れないとバーは回りません。





コインロッカー





ベルギーにもコインロッカーがあります。


ベルギーのコインロッカー



なんと日本語の選択がありました。



右下に日本の国旗

便利ですね。荷物が大きくても預けて観光が可能です。



ブルージュ駅に設置されているコインロッカー








2018/06/15

ヨーロッパ周遊個人旅行記(7)ベルギー《フランダースの犬の舞台アントワープ 聖母大聖堂》&《ブルージュ》《ベルギー内の交通 バスとトラムの乗り方》

アントワープ


ベルギーのアントワープは、日本ではおなじみのフランダースの犬の舞台となった場所です。

画家ルーベンスの故郷としても知られています。

アントワープ駅構内

ブリュッセルから電車(インターシティ)で40分前後。

アントワープ駅に着くと、まずその美しさに驚かされます。

駅がこんなに芸術的に美しいなんて、本当に素晴らしいですよね。



アントワープ駅


そして、外に出てまた驚かされます。
駅前に観覧車が!

すごい景色ですね。
古いものと新しいものの融合なのでしょうか。

う~ん、観覧車はなくても良かったような。


アントワープ駅から徒歩で20分、トラムで5分ほどで、聖母大聖堂に到着します。


聖母大聖堂


聖母大聖堂の中は撮影が可能です。
画像ではすべてが伝えきれないのですが、一部をご紹介させていただきます。



厳かですね



そしてネロが見たかった絵がこちら。



キリスト降架の絵


ネロとパトラッシュが最後に息絶えるのがこの絵の前なのです。



聖母大聖堂


聖母大聖堂は、美しいステンドグラスやルーベンスの絵画をはじめとする数多くの歴史的絵画、像、オルガンなど、どこを見ても素晴らしい芸術作品ばかり。
ネロでなくても、一生に一度見ておきたい、そんな場所だと思います。



アントワープの観光案内所でいただいたマップ




ブルージュ



アントワープからブルージュへは電車で1時間ほど。
ゲントで乗り換えることも可能ですが、ブルージュへの直通も出ています。

時間があったら、ゲントで下車してゲントを散策したかったのですが、今回は時間の関係でアントワープからブルージュに直行しました。


ブルージュといえば、運河クルーズ。
ブルージュの街中を走る運河を小さいボートで往復します。
どの乗り場から乗っても一周してもらえるので、観光時間も見られる個所もほぼ同じです。料金は8ユーロほど。(一人当たり)



クルーズのチケット


クルーズのチケットは、船の乗り場のすぐ近くにある小さな屋台のようなチケット売り場で購入できます。

チケットは船に乗る際に船頭さんがチケットを手で少し切り、画像のような切れ目を入れます。
これが使用済みの印になるようです。


乗船すると、下船するまでの間、ずっとガイドさんが英語で観光案内してくれます。(残念ながら日本語ガイドはありません)



ブルージュの運河巡り


画像の白いキャップのキャプテンが船頭さん。
とても陽気で楽しいガイドでした。


運河クルーズ ブルージュ



運河は細く、かかっている橋の高さも低いので、頭が当たりそうになって、思わず頭を下げてしまいます。


低い橋 頭がぶつかりそうです



そして、ブルージュの名所といえばこちら。マルクト広場です。
馬車がたくさん並んでいるのが印象的でした。
馬車は30分ほどで50ユーロ。(今回は時間の関係で乗りませんでした。残念)




マルクト広場と鐘楼



そして、広場のシンボル的な存在が鐘楼です。
建造は3世紀で、内部は登ることができるようになっています。
高さは83mで、らせん階段が366段。有料となっています。(今回は時間が無くて登りませんでしたが)


ブルージュには、その他に聖母教会、ペギン会修道会、救世主大聖堂など有名な建物がいくつかあります。
ダイヤモンド博物館などもありますので、時間をたっぷりとってゆったり見たいところですが、今回は弾丸なので残念ながら観光することはできませんでした。
次回来ることがあれば、その時はぜひ見てみたいと思っています。



ベルギー内の交通 バスとトラム




ブルージュ駅からマルクト広場などの観光地までは地元のバスで向かいます。
このバスの乗り方がとてもわかりにくくて、かなり迷ってしまいました。


実際に自分が迷ってみて、ここだけおさえておけば大丈夫とわかったポイントがあります。

それは・・・

『駅前から乗るときはStation-Centrumという順番で行き先が書いてあるバスに乗る』

『帰りは逆にCentrum-Stationという順番で行き先が書いてあるバスに乗れば駅に行ける』

ということです。

なんだ、簡単なことじゃないと思われるかもしれませんが、このことに気づくまでは地図とバスの番号をにらめっこしたりしながら、散々戸惑いました。

ネットで調べても詳しいバスの乗り方はなかなか見つけられないし、英語の表記はないし、タクシーに乗ろうかとも考えたのですが、バスやトラムの一日券を買ってあったので、せっかく一日券を買ってあるのだからバスに乗りたかったのです。




バス停のバス時刻表と行き先

バスの本数は多く、行き先も多数あるので、初めてだと迷ってしまいます。
とにかくStation と Centrum。
この2つのワードだけをチェックして見ていけば何とかなると思います。


ブルージュのバス停


駅からマルクト広場までバスに乗ってきたのですが、帰りも同じバス停から乗ろうとしたところ、何やらバス停に書いてあるのを発見。
それを読むと、どうやら駅に向かうバス停はそこではなく、少し歩いた先の方になるようで。
あわててその表示の示す方角に歩きました。

行きと帰りのバス停は違うことが多いと思われますので、必ず注意してバス停の表示や案内を見た方が良いと思います。


アントワープでは駅前からトラム(路面電車)に乗って聖母大聖堂近くまで行くことができます。
歩くと20分ほどですが、トラムに乗れば5分ほどで着くので時間の節約にもなりますし、1日券を買えばベルギー内のバスやトラムに乗り降り可能なため、アントワープでトラムに乗り、ブルージュでバスに乗り、と何回も使えるので、購入するなら一日券がおすすめです。


トラムやバスにのれる一日券

このDe Lijin乗車一日券は、De Lijinマークのあるお店で売っているとガイドに書いてあったのですが、歩き回ってもなかなか見つけることができなかったため、アントワープの駅構内の案内所で尋ねたところ、「ここで売ってますよ」と言って案内所のおじさんが一日券を出してきてくれました。

なんだ~駅の案内所でも買えるのかぁ。駅前のお店を散々探し回っちゃったよ~とガックリきましたが、とりあえず無事一日券を購入することができました。


トラムやバスに乗るときは、このカードを入り口の黄色いボックスに挿入します。
カードに矢印が書いてあるので、その方向で。

バスやトラムの入り口にあります

画像の黄色いボックスの上部にカードの挿入口があります。
1.2.3.と書いてあるのは、10回券というのもあるからです。10回券を購入した場合は、これで人数分を印字します。

ちなみに1日券は6ユーロでした。