2019/10/16

映画『ジョーカー』で見るべきポイントと歴代ジョーカー

 ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞の映画『ジョーカー』 




日本で2019年10月4日に公開された映画『ジョーカー』は大ヒットを記録しています。
アカデミー賞の呼び声も高いこの映画をもっと楽しむために知っておきたいポイントをまとめました。

 ジョーカーとは誰なのか 


ジョーカーはバットマンに登場するヴィラン(悪役)です。
バットマンのヴィランの中でも最も有名で人気のあるキャラクターで、その残忍性と気味悪い笑いが特徴の悪の象徴ともいえる存在。

顔はピエロのよう、髪は緑、服装は派手な紫(映画の中では赤ですが)。
とても特徴的な容姿で、頭が良く、バットマンを翻弄し、人々を惹きつけます。

ジョーカーは映画やドラマで何人もの俳優がその役を演じてきました。

 歴代ジョーカー 


映画『バットマン』 ジョーカー役ジャック・ニコルソン


アメリカンコミック版のジョーカーを体現したようなジャック・ニコルソンの演技は完璧なサイコで、まさに悪の権化『ジョーカー』です。

このジョーカーは白塗りのピエロメイクではなく、原作通り、バットマンに化学薬品の中に落とされたため、皮膚が白くなってしまったという設定です。
素顔を隠すためにファンデーションを塗って肌色にして変装するシーンもあります。

組織のボスを殺して自分がボスに成り上がり、バットマンの彼女まで無理やり奪おうとする、正に悪の極みとしてのジョーカーをジャック・ニコルソンが実に意気揚々と演じている、歴代ジョーカーの中でもファンが多いジョーカーになっています。



映画『ダークナイト』ジョーカー役ヒース・レジャー



ジョーカーをヒース・レジャー抜きには絶対に語ることはできません。

ダークナイトはバットマンの映画ではなく、ジョーカーのための映画ではないかと思わされるほどヒースの演技は神がかったものでした。

ヒースはこの撮影後に死亡しています。
全てをこのジョーカーに捧げたともいえるヒースの演技は最早演技のレベルを超え、彼そのものがジョーカー。
ジョーカーとして生きたヒースの遺作『ダークナイト』はジョーカーを知るためには必見の作品です。

少なくともダークナイトを見てから、映画『ジョーカー』を見に行くことをおすすめします。

自分の口が裂けている理由をジョーカーはこの映画の中で2回話していますが、どちらも嘘。
ジョーカーの過去は嘘と妄想で、本当のところは不明なのです。
このポイントは映画『ジョーカー』を見るときの下地になりますので、要チェックです。



映画『スーサイドスクワッド』ジョーカー役ジャレッド・レト



歴代ジョーカーの中でも男前度がナンバーワンのジャレッド・レト。
モデルもしているジャレッドがジョーカーを演じるには容姿が良いのがかえって邪魔をしてしまい、かなり大変だったようです。

歯に被せ物をしたり、口が裂けたメイクをしていなかったり、今までのジョーカーとは異質なジョーカーを作り上げました。

ヒースのジョーカーと比較されることも多く、ヒースファンからは評価が低いのですが、ジャレッド版ジョーカーはハーレイ・クインの相手役として輝き、女性の心をがっちりと捉え、ジョーカーの世界に引き込むには十分な、魅力溢れるジョーカーであったと太鼓判を押したいと思います。


映画『ジョーカー』ジョーカー役ホアキン・フェニックス



そして、今回の映画で主役をつとめたホアキン・フェニックス。

アメコミの中の1人のヴィランが映画になることだけでも特異な事であるのに、ヴェネチア国際映画祭で最高賞受賞という快挙を成し遂げました。
アカデミー賞でも主演男優賞が有力視されています。

その演技力だけでほぼ全編を引っ張り、飽きさせません。
ジョーカーに感情移入させる細かい表現。
見る人の心を惹きつけて最後まで離しません。

狂気と悲しみ、障害と残虐性、社会と家族。
様々な問題提起の中でホアキン演じるアーサーがジョーカーとして花開く様は圧巻です。

歴代ジョーカーの中でも、この存在感は1位を争うレベルと言わざるを得ません。


ドラマ『ゴッサム』ジョーカー役キャメロン・モナハン




バットマンシリーズでドラマ化されたものが『ゴッサム』です。

バットマンであるブルース・ウェインが子どもだった時代を描いていくこのドラマですが、このドラマにも若きジョーカーが登場します。

演じるのはキャメロン・モナハン。
子どもの頃からサイコパスで悪人のジョーカーを若いながら、すごい迫力で演じています。

ジョーカーに興味があったら、ぜひこちらのドラマ『ゴッサム』を。
バットマンの世界観が深まると思います。


 映画『ジョーカー』と『タクシードライバー』『キング・オブ・コメディ』の関係性 


映画『ジョーカー』はロバート・デニーロという俳優とマーティン・スコセッシ監督抜きには語ることのできない映画です。

『タクシードライバー』と『キング・オブ・コメディ』はどちらも主演がロバート・デニーロ、監督がマーティン・スコセッシですが、映画『ジョーカー』はこの二つの映画をオマージュした作品であり、この二つの映画の影響をかなり受けている映画なのです。

映画『ジョーカー』にはロバート・デニーロが司会者役で出演しています。
そして、映画『ジョーカー』には二つの映画と同じシーンが登場するのです。

『タクシードライバー』でロバート・デニーロがソファに座り指を銃のように自分の頭にあてるシーンがありますが、これと同じシーンが映画『ジョーカー』にもあります。
ホアキン演じるアーサーがソファに座り、指を銃のようにして自分の頭を撃ち抜く真似をするシーンです。

『キング・オブ・コメディ』で妄想の激しいコメディアン志望のルパート・パプキンがオフィスの中で追いかけられるシーンがあります。
白いオフィスの通路の先に廊下があり、その廊下をパプキンが追いかけられて右へ行ったり左へ行ったりするシーンです。
映画『ジョーカー』ではラストのシーン、白い病院の廊下の突き当たりでアーサーが追いかけられて右へ行ったり左へ行ったりするのですが、正にこのシーンがキング・オブ・コメディにも登場していたのです。



 バットマンの世界観と

ブルース・ウェイン 



忘れてはいけないのが、このジョーカーはバットマンの世界に存在しているキャラクターだということです。

バットマンやジョーカーが住んでいる町は荒廃したゴッサム・シティ。

映画『ジョーカー』もまたゴッサムで起こった出来事であることに間違いはないのです。
そこにはバットマンも登場しています。
それが子どもの頃のバットマン、ブルース・ウェインです。

アーサーはブルースの父を自分の本当の父と思い込みますが、それは母の妄想でした。
アーサーは異母兄弟だと思ったブルースに会いに行きますが、これが未来のジョーカーとバットマンの初めての出会いとなりました。

映画『ジョーカー』はアーサーがジョーカーになっていく映画ですが、ここにもう1人誕生する人物がいたのです。
そうです。
ブルースがバットマンになった理由。
ブルースがバットマンとして誕生する瞬間がこの映画『ジョーカー』にもしっかり記録されていました。

それは、ブルースが両親と共に裏路地を歩き、ピエロの仮面をかぶった男に両親を殺されるシーンです。
ブルースの目の前で両親は倒れ、母親の首元のパールのネックレスが引きちぎられ、真珠の粒があたりに撒き散らされる、バットマン誕生において最も重要なポイントである、あのシーンです。

このシーンの裏ではアーサーが民衆のカリスマであるジョーカーとしてゴッサムに誕生しています。
一方ではジョーカーが生まれ、もう一方ではバットマンが生まれているという重要なシーンなのです。

正義のヒーローと悪のカリスマが同時に誕生するというこの演出。
バットマンファンにはたまらないエピソードなんです。


 これは普通の青年が社会によってジョーカーになった話ではない 



ごくごく普通の青年が社会によって散々な目に合わされ、遂にジョーカーになったと勘違いされている方が少なからずいらっしゃいますが、普通の青年はどんなに酷い目に合わされたところで悪のカリスマであるジョーカーになることなどできません。

ジョーカーはなるべくしてジョーカーになったのです。

元々の性質が開花した、閉じ込められていた本質が爆発したのであって、誰でもがジョーカーになれるわけではありません。

ジョーカーはある作品ではサイコパスとして、ある作品ではソシオパスとして描かれています。
特殊な性質の人間だからこそ、ジョーカーとなりえた。
そこをしっかりと理解しないと、感化されてジョーカーもどきの行動に走る人間がいないとも限りません。
実際、ダークナイトライジングではアメリカで惨劇が起こっています。
2012年、バットマンのジョーカーに影響を受けた男性がダークナイトライジングの上映中に銃乱射事件を起こし、12名が死亡しています。

今回の映画『ジョーカー』でもアメリカでは厳重な警戒をしているそうです。

ジョーカーはジョーカーにしかなれない。
ジョーカーになれるのはジョーカーただ1人。

私もあなたもなることは不可能なのです。
それがジョーカーなのですから。







2019/09/30

サンフランシスコ旅行【観光ガイド】ケーブルカーとゴールデンゲートブリッジ

サンフランシスコ観光で一番最初に頭に思い浮かぶものは、おそらくこの二つでしょう。

それはケーブルカーゴールデンゲートブリッジです。

 ケーブルカー 


1873年に開業したサンフランシスコケーブルカーは世界最古の手動運転の循環式ケーブルカーです。



坂が多いサンフランシスコの街において、歩いて観光するというのはかなり至難の技です。
何らかの乗り物を利用して移動することになるのですが、その方法はタクシー、Uber、バス、路面電車、地下鉄、バート(高速鉄道)、そしてこのケーブルカーなどがあります。


その中で最も観光色が強いのがケーブルカーで、乗客のほとんどは観光客です。



乗車料金は7ドル(2019年時点)で、路面電車などに比べるとかなり割高となっています。それは日常の移動手段というよりも観光としての付加価値の部分が大きいために他なりません。

始発駅のチケット売り場でチケットを購入することもできますし、車内で車掌に料金を支払うことも可能です。
1日乗り放題、3日乗り放題、7日乗り放題というパスポートもありますが、このパスポートだとケーブルカーだけでなくMuniというバスや路面電車などにも乗り放題になるため、かなりお得になっています。



こちらはケーブルカーの車内です。
黄色いベストを着ているのが車掌です。


始発駅はユニオンスクエア 近くのダウンタウンと、フィッシャーマンズワーフにあります。

こちらの画像はフィッシャーマンズワーフ駅ですが、ここではなかなか見ることができない手動でのケーブルカー回転、方向転換をじっくりと見ることができるのです。


この丸い木製の台上でケーブルカーが方向を180度転換します。
数人の車掌がゆっくりとケーブルカーを押して動かしていくのを見るのはとても面白いので、おすすめです。


ケーブルカーは常に混んでいるため、乗車するのには行列に並ぶことがほとんどです。
乗車までに30分以上かかるのは普通のことなので、かなり時間に余裕を持って乗車場に行くのをおすすめしたいと思います。


 ゴールデンゲートブリッジ 


ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)は1937年に完成した橋で、1964年までの間はスパン世界一の橋でした。


ゴールデンゲートブリッジを渡るにはいくつかの方法があります。

歩く、レンタル自転車を借りる、タクシーやUberを使う、バスに乗る、Hop on Hop offバスなどの観光バスに乗る。

いずれの方法を使うかは、どのようにこの橋を楽しみたいかによると思いますが、注意するべきことは同じです。
それは寒さ。

真夏でも、この橋のあたりはかなり温度が低く、風が強いので、長袖の上着くらいは準備していく方が安心です。

8月にBIG BUS(オープントップの観光バス)でこの橋を渡りましたが、冷たい風が容赦無く吹き付け、あまりの寒さにダウンジャケットが欲しくなるほどでした。
風を通さない薄手のジャンパーを着ていたのに、それでは全く防寒にならないほど寒かったのです。

中には半袖短パンの観光客も数人いましたが、かなり辛そうでしたので、ゴールデンゲートブリッジに行くなら防寒対策は少なくとも必要だと思います。





橋を渡りきると、このような展望スポットがあります。
海越しにサンフランシスコの街並みを眺めることができ、撮影場所として大人気です。




今回は、サンフランシスコに行ったら絶対外せない二つの観光スポット、ケーブルカーゴールデンゲートブリッジをご紹介しました。






2019/09/01

サンフランシスコ旅行【観光ガイド】インスタ映えならパレス・オブ・ファイン・アーツ【PALACE OF FINE ARTS】

 PALACE OF FINE ARTS 


 パレス・オブ・ファイン・アーツ 

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコにあるロマネスク建築のパレス・オブ・ファイン・アーツはアメリカにいることを忘れさせてくれる異空間です。

そこはまるでヨーロッパ。

とても美しい公園にそびえ立つ現代版ルネッサンスともいえるこのパレスは、1915年のサンフランシスコ万国博覧会の目玉として建築されたものです。




公園には噴水のある池があり、豊かな緑があり、それらを映えさせる青い空が演出を加える。
ローマのような歴史的背景は薄いのですが、美しさという意味ではひけをとりません。
まさにインスタ映えスポットの代表格。




撮影する場所によって、ガラリと趣が変わりますので、あちこちで撮影したくなってしまいます。


池越しに眺めるパレス・オブ・ファイン・アーツもいいですね。
池には鴨が泳いでいて、それもまた、見ている人の心を柔らかく和ませてくれます。



緑の土手がありますので、そこに寝転んでひなたぼっこを楽しみながら、パレス・オブ・ファイン・アーツを眺める人も多いんですよ。




サンフランシスコの中心部からのアクセスはUber利用が最も手軽でおすすめです。
ユニオンスクエア からは10ドルちょっと。
Uberの車の数が多いので、それほど待たずに車がつかまります。



パレス・オブ・ファイン・アーツはサンフランシスコを訪れたなら、絶対に外せない観光地の一つです。

2019/07/19

韓国ソウル梨大〜新村インスタ映えの黒コンテナ屋台村BOXQUARE【ボックスクエア】安くて美味しいB級グルメ

韓国ソウルの大学生の街として有名な梨大駅。
そこから徒歩10分ほどの場所にBOXQUAREという穴場スポットがあります。

※新村からもほぼ等距離なので、そちらからのアクセスも可能です。




まだ日本人にはあまり知られていないようで、ここを訪れている人は地元の学生がほとんど。

日本でいうところの屋台村といったグルメスポットなのですが、真っ黒なコンテナを利用した2階建ての建物に店が並び、中央の広場で食事を取るというフードコートスタイルになっています。

雨が降っても大丈夫なように屋根の下でも食事ができるように配慮もされています。



数人で訪れても、各自が好きなものをオーダーできるところが、こういう屋台村の利点ですよね。



中央の広場を囲んでたくさんのお店が並んでいますので、何を食べようか迷ってしまいます。
友達とシェアしながら食べるのもいいですね。





2階にはワインやビールが飲めるお店もありました。


こちらがワインカフェ。




2階席からは電飾に彩られた夜空を楽しむことができました。


このBOXQUAREのもう一つのおすすめポイントは、裏側に回り込んだ時にわかります。
ボックスクエア自体が黒い巨大コンテナを利用した建物ですので、背後は黒コンテナそのものなんですね。




こちら白い文字でBOXQUAREと書かれていて、写真映えする背景になります。

手前に自転車が置いてあったので、大きさがなんとなくおわかりいただけるかと思うのですが、実に巨大なコンテナなんです。




いかがでしょうか。巨大黒コンテナの屋台村BOXQUARE。

梨大駅から梨大に向かい、突き当たりを左へ。しばらく歩くと左手にこの黒い倉庫が見えてくるはずです。
ソウルに行ったら是非こちらのBOXQUAREにも行ってみてください。
きっとインスタ映えする写真が撮れると思います。



2019/06/15

韓国グルメおすすめはチーズチムタク【ネチムタク】明洞店

チーズタッカルビが流行っていますが、チーズチムタクを知っている人はまだ多くないのではないでしょうか。

韓国ソウル旅行で食べたいものはたくさんありますが、このチーズチムタクをその選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。




チムタク専門店『ネチムタク』は明洞にあるお店です。



入り口にチムタクの大きな写真入りの看板が立っています。



看板にチーズチムタクが。
このチーズが伸びる感じがたまりませんね。

お店は2階になります。
階段を上がるとこんな感じ。レンガと古めいた椅子、グリーンがお出迎えしてくれます。



店内は素朴でシンプルです。
木のテーブルにベンチシート。決して綺麗とはいえませんが、清潔感はある程度保たれているかなという感じ。

席につくとお水とキャベツ、そして酢漬けの大根が出てきました。


この2品はチムタクの辛さを和らげてくれるので、チムタクと一緒に食べるといいですよ。
チムタクは辛くないものも選べますが、基本的にすごく辛いお料理です。

韓国料理の中でもトップクラスの辛さではないかと思います。

他のお店で食べた時も辛くて口の中がヒリヒリするほどでしたが、こちらのチムタクも食べていくうちにヒリヒリしてきます。

そんな時にこのキャベツと酢漬け大根が大きな役割を果たしてくれるんです。
助け舟という言葉がぴったりするくらい、口の中を鎮静してくれるのでありがたい存在といえます。





こちらがチーズチムタク。
サイズは3種類あり、大、中、小となっていますが、これは中です。
女子2人で少し余る感じなので、3人までならこれでいけそうです。

たくさん食べられる人なら2人でシェアすると良いでしょう。

それ以上の人数なら大を選べば良いと思います。

小サイズにして何種類か頼むのもいいですね。



チムタクの種類は5種類、それぞれサイズが3つあります。

チーズがかかっていないチムタクは小で19000ウォン(約1900円)中で28000ウォン(約2800円)大で37000ウォン(約3700円)です。

チーズチムタクは少し高くなっていて、小が22000ウォン(約2200円)中が31000ウォン(約3100円)大が40000ウォン(約4000円)となっています。

韓国に行ったら、ぜひこのチーズチムタク試してみてください。
ビールや焼酎と一緒に食べるのもよし、ご飯と食べるのもよし。
辛い辛いと言いながら食べ終わっても、すぐにまた食べたくなる病みつきの味ですよ。




2019/05/30

ルーブル美術館で絶対に見るべきポイント【フランス パリ旅行】

フランス パリを訪れたら、絶対に外せない観光ポイントはルーブル美術館です。

総面積60,600平方メートルに35,000点ほどの美術品が展示されているルーブル美術館はすべて見て回るにはとても1日では足りないといわれています。

モナリザだけ見て帰るのであれば、それほど時間もかからないだろうと考えて中に入ってしまったら、この考えは大きな間違いだったとすぐに気づくでしょう。
モナリザだけを見る目的であっても、1時間では足りません。
2〜3時間はかかることを覚悟して入場することをオススメします。

主要な作品数点を見るだけでも半日は要しますので、時間には余裕をみてルーブル美術館を訪れるのが良いと思います。




ルーブル美術館のガラスのピラミッド1989年に完成したものですが、現在ではパリのランドマーク的存在になりました。

地上にあるピラミッドの他に、地下にも逆さまのピラミッドがあるのをご存知でしょうか。



映画『ダヴィンチコード』で見たという方も多いかもしれません。

この逆ピラミッドは地下の天窓として採光の役割を果たしているものです。


ルーブル美術館は火曜日が休館日となっており、曜日によって開館時間が違いますので、事前に公式ホームページなどでチェックして行くことをおすすめします。

チケットは地下にある自動券売機でも購入できますが、オンラインで事前に購入して行く方が待ち時間を減らすことができます。


ルーブル美術館で絶対に見ておきたい美術品はこちら。





モナリザですよね。
これを見ずしてルーブルに来たとは言えないでしょう。

モナリザは防弾ガラスの奥に設置され、そこから5メートル以上離れた場所に規制線が張られておりますので、かなり離れた場所から鑑賞することになります。

常に混雑していますが、撮影可能なため、多くの人が最前に行ってモナリザと一緒に自撮りをしたりしています。
モナリザを見たという証拠がカメラにおさめられるわけですから、それはもうすごい人気なんですね。


モナリザはレオナルド・ダ・ヴィンチが1503年から1519年ごろに描いた世界で最も有名な絵画です。

モナリザを実際に目にした人は、その小ささに驚きます。
77cm×53cmほどの大きさしかなく、ルーブルの他の作品に比べるとこじんまりとしたサイズなのですが、存在感は最も大きいというわけです。


次に有名なのは、こちら。


ミロのヴィーナスです。

古代ギリシャで製作されたもので、両腕がない彫刻の女性像です。
アンティオキアのアレクサンドロスがギリシャ神話における女神アフロディーテをイメージして製作したもので、製作年は紀元前130年から紀元前100年頃とされています。

大理石を素材としたこの彫刻の高さは約203cmなので、かなり大きさもあり、見応えがあります。



彫刻でもう一つ見逃せない作品はこちら、サモトラケのニケです。

ギリシャ共和国のサモトラケ島で発掘された女神ニケの彫像で、高さは約328cm、大理石を素材としています。

展示されている場所が特殊で、階段の踊り場のような場所になっています。
必然的に下から見上げるような形で見ることになります。

優美で迫力あるこの彫像も決して見逃すことのできないポイントです。


その他の絵画や彫刻にもご紹介したい作品はまだまだ多くありますが、オーディオガイドを使って館内を歩くと、詳しい説明を聞くことができますので、ゆっくりとルーブル美術館を楽しみたい方はオーディオガイドをレンタルすることをおすすめします。
レンタルチケットは券売機で購入することができます。

またスマホで公式アプリを使ってガイドを聞くこともでき、こちらは返却の必要もなく、1音声コンテンツにつき1円ほどでお安いので、このアプリを使うのもいいですね。


このようなガイド無しでも、入り口でもらえる館内図を見ながら自分で目的の作品を見て回ることも十分可能です。

自分に合ったスタイルでルーブルを楽しんでみて下さい。

タニスの大スフィンクス


ルーブルで大きな面積を占めている展示物、それはエジプト関連のものです。

ガラスのピラミッドや逆ピラミッドが象徴しているように、ルーブルとエジプトは深い関係があるのです。

こちらのスフィンクスはタニスの大スフィンクスといい、ルーブルで見ておくべき美術品の1つとしてご紹介しておきます。





エジプト関連のものにはスフィンクスの他、棺やミイラ、ヒエログラフなどもあります。






パリに行ったら、ルーブルへ。

ルーブルに行かずしてパリは語れない。

ルーブル美術館を一度訪れたなら、世界の人々にここがどれほど愛されているか必ず理解できるはずです。

2019/05/01

タイ旅行バンコク観光拠点におすすめのホテル【マリオット・マーキス・クイーンズパーク】アイコンサイアム カリプソ アジアティークが近い【ミレニアム・ヒルトン・バンコク】

タイのバンコクに旅行する際にオススメのホテルをご紹介します。

立地、部屋の快適さ、アメニティ、ホスピタリティ、全てにおいて完璧なホテル、それがマリオット・マーキス・クイーンズパークです。


マリオット・マーキス・クイーンズパークのロビー

5つ星ホテルらしいゴージャスかつ品位あるロビーは素晴らしいです。

バンコクの物価が安いため、これだけゴージャスなホテルであっても、それほど高額でないので(ホテルの宿泊料金は季節などによって変動あり)、マリオット・マーキスをぜひ選択肢の一つにすることをおすすめします。


チェックイン
ホテルに到着するとこちらのチェックインカウンターに案内されます。
こちらのチェックイン、長いカウンターで宿泊客が横並びになって手続きするという普通のスタイルではありません。
個別のデスクがあり、そのデスクで丁寧なプライベートチェックインが行われるのです。
おもてなし感たっぷりのチェックインからスタートする宿泊は旅のワクワク感を増幅してくれますね。



部屋

もちろん部屋は清潔で広く、インテリアも洗練されており、居心地は抜群です。
スーツケースを広げる場所も十分ありますね。


バスルーム

大理石を使用したバスルームもまた清潔で、美しく、シャワーの水圧も申し分ありません。
バスタブがなかったのが日本人には少し残念ポイントでしたが、バスタブくらいは我慢できるくらい他の何もかもが素晴らしいホテルです。


ただ一つ。駅から徒歩10分ほどと、少し離れているのがマイナスポイントなのですが、そこはマリオットです。
駅までのシャトルをちゃんと用意してくれています。


シャトルの時刻表
朝7時から夜の11時まで30分おきに最寄駅(正確には最寄駅から少し離れている)までシャトルバスが出ています。

バスといっても屋根がホロになっているようなミニバスで、どちらかというとトゥクトゥクに近い車です。

車のサイドにはしっかりマリオットのロゴがペイントされていますので、駅からホテル行きへ乗車する際はこのロゴを確認して下さい。

※他のホテルへのシャトルもいくつか同じ停留所を使用していますので、間違えないように。マリオット系列もマーキス以外にいくつかあるので注意が必要です。



もちろんタクシーを呼んでもらうこともできます。
こちらのゴージャスなカウンターにほぼ常時スタッフがいるので声をかけると、すぐに対応してもらえます。

ホテルの周辺にはマッサージ店が10以上あり、飲食店やコンビニもすぐ近くにあるので、不便なことはほぼありません。

最寄駅にはショッピングセンターもありますし、電車での移動の場合も主要観光地にアクセスが良いので、バンコクが初めてであっても困ることはほとんど無いでしょう。

ホテル名にあるクイーンズパークは、ホテルのすぐ隣にある大きな公園です。
こちらの公園を散策するのも楽しい息抜きになると思います。



そして、もう一つのおすすめホテルがミレニアム・ヒルトン・バンコクです。

チャオプラヤ川のほとりに建つミレニアム・ヒルトン。
こちらは先ほどのマリオット・マーキス・クイーンズパークとはかなり離れた場所にあります。
王宮などの観光地に近いので、歴史的な場所を見る拠点にするにはこちらの方が便利かもしれません。

川を挟んで向かい側にはシェラトンもあり、ミレニアム・ヒルトンの隣にはショッピングセンターのアイコンサイアムがあります。
アイコンサイアムには高島屋が入っていて日本食が食べられますし、高級ブランドショップも多く入店しており、ショッピングが楽しめます。

1階の多くの面積を占めているのがバンコクの屋台料理を楽しめるスペースです。
高級ショッピングモールの中とは思えないような安さで地元の屋台料理が楽しめます。
かなりの穴場だと思いますので、ぜひ一度行ってみてほしいショッピングモールです。
激安の屋台料理からハイブランドまでが同じ建物に入っているのはとても不思議な空間ですよ。

アイコンサイアム

ミレニアム・ヒルトンの部屋は実際あまり広くなく、ホテルの居心地としてはマリオットの比較にもならないほどなのですが、この【アイコンサイアムが隣にある】という点、そして、川を使って【シャトルボート】が出ているという点、この2点においてポイントがかなり高いので、おすすめしています。




ミレニアムヒルトンの裏手にボート乗り場があり、無料のシャトルボートが発着しています。

時刻表

シャトルボートは朝6:30から夜23:55まで運行しているのですが、行き先が二つあり、一つが最寄駅、もう一つが大人気ショーのカリプソやショッピング店やレストランがたくさん集まったナイトマーケット【アジアティークなのです。

最寄駅

駅まで運行してくれるのはもちろんありがたいのですが、特筆すべきはもう一つの行き先であるアジアティークです。

アジアティーク

1500店以上のショップと40以上のレストランがあり、遊園地、カリプソと、遊び場もあり、バンコクに行ったら必ず訪れたい場所の一つ、それがこのアジアティークなのです。

ミレニアム・ヒルトンからは無料で、しかも短時間でここに来ることが可能です。
しかもリゾート感たっぷりのシャトルボートに乗ってこれるというところが、また格別ですよね。

カリプソ

カリプソの中

アジアティークの中にあるカリプソはバンコクで最も有名なニューハーフショーのお店です。
かなりの人気なのでネットで事前にチケットを購入しておくことをおすすめしますが、今回は当日、ネットで満席だったため、ダメ元でミレニアムヒルトンのコンシェルジュさんにお願いしてみたところ、かなりの良席を確保していただくことができました。

ネットで満席でも、ホテルのコンシェルジュにお願いするとチケットが取れることがあるんですね。
さすがヒルトンのコンシェルジュさん。
困った時にはコンシェルジュに聞いてみるのがおすすめですよ。