DURAN DURAN(デュランデュラン)ペイパー・ゴッズ・ジャパン・ツアー2017 日本武道館公演に行ってきました。
1982年の初来日から実に35年の時が経過。日本公演は9年ぶりとなります。
日本でも絶大な人気を誇った彼らですが、解散せずに現在まで活動を続け、日本武道館を埋めることができるのですから、本当にすごいです。
1981年2月に「PLANET EARTH(プラネットアース)」でデビュー。
メンバーはボーカルのサイモン・ル・ボン。キーボードのニック・ローズ、ベースのジョン・テイラー、ギターのアンディ・テイラー、ドラムのロジャー・テイラー。
テイラーが3人もいますが、別に兄弟というわけではなく、親戚関係でもないようです。
今でいうヴィジュアル系のルックスで、イケメンバンドとしても、かつての女子たちに大人気でした。
「GIRLS ON FILM」「HUNGRY LIKE THE WOLF」「SAVE A PRAYER」「RIO」「IS THERE SOMETHING I SHOULD KNOW?」「UNION OF THE SNAKE」「NEW MOON ON MONDAY」「THE REFLEX」「THE WILD BOYS」「NOTORIOUS」「ORDINARY WORLD」と代表的な曲をあげてみただけでもこれだけはあります。
特に一般的に有名なものといえば「THE REFLEX」でしょう。
現代の若者でもこの曲は耳にしたことがあるようで、私の娘も知っていました。
今どの曲を聞いても古さを感じさせないし、昔はかなりアイドル的扱いがあったような気がしたのですが、こうやって列記してみると、なかなかの本格的アーティストなんだと再確認させられます。
メンバーの脱退、再結成などを繰り返しながらも、35年を経た現在でもデュランデュランはしっかりと生き続けてきたのです。
DURAN DURAN 日本武道館 |
この日は前座として双子の可愛い女の子BLOOM TWINSが17:50から18:20まで演奏、18:30から19:30までCHIC feat. ナイル・ロジャース。
デュランデュランの登場は19:50からとなりました。
ナイル・ロジャースはCHICとしてヒットを飛ばした後、多くのスターのプロデューサーとして華々しく活躍してきました。
BLONDYのデボラ・ハリー、マドンナ、デヴィッド・ボウイ、ダイアナ・ロス、ミック・ジャガー、ジェフ・ベック。そうそうたるスター達です。
そして、ナイル・ロジャースはデュランデュランのプロデュースも手掛けているので、今回は一緒にツアーに参加しているというわけです。
ナイル・ロジャースの演奏曲は、デヴィッド・ボウイのレッツダンスやマドンナのライク・ア・ヴァージン、ダイアナ・ロスのアップサイドダウン、そして、CHICのヒット曲「Le Freak」と昔懐かしい曲が続き、会場は大盛り上がり。
この日の日本武道館の観客はほとんどが昔若者だった人たち。私を含めて、青春の時代をデュランデュランをはじめとする洋楽の大きなムーヴメントの中で過ごしてきた人間ばかりです。
今はおじさん、おばさんですが、心はみんな昔の若かったころの自分を保っているつもり。前座のナイル・ロジャースからオールスタンディングでノリノリでした。
19:50。いよいよデュランデュラン登場。今回のツアーのタイトルにもなっている新アルバムからの曲ペーパー・ゴッズでスタート。
セットリスト
PAPER GODS(新アルバムPAPER GODS)
WILD BOYS
I DON'T WANT YOUR LOVE
A VIEW TO A KILL
COME UNDONE
LAST NIGHT IN THE CITY(新アルバムPAPER GODS)
ONLY IN DREAMS(新アルバムPAPER GODS)
LOVE VOODOO
NOTORIOUS
PRESSURE OFF(新アルバムPAPER GODS)
HOLD BACK THE RAIN
FACE FOR TODAY(新アルバムPAPER GODS)
ORDINARY WORLD
SUNRISE / NEW MOON
HUNGRY LIKE THE WOLF
WHITE LINES
GIRLS ON FILM
アンコール
UNIVERSE ALONE(新アルバムPAPER GODS) / SAVE A PRAYER
RIO
まだまだイケてるおっさんたち
新アルバムからの曲をところどころに交えながら、往年のヒット曲を連発。
最後に私の一番大好きなリオをやってくれたのは嬉しかったのですが、残念ながらTHE REFLEXがなかったことが残念でたまりません。
やはり、生であの名曲を聴きたかったです。
サイモンは声が昔とさほど変わらず、ほとんどノンストップで歌いっぱなしの体力にも敬服しました。
体型はさすがに膨らんでいましたが、あの声は本当に素晴らしかったです。
2年ほど前のKISS来日公演の時、ポール・スタンレイの声がカスカスで、あまり出ていなかったのがショックだったのですが、サイモンは目を閉じていれば昔の彼が浮かんでくるほど。高音が出にくかったところが何回があったものの、あとはほぼパーフェクトでした。
そして、キーボードのニックのかっこよさ。時々大きなスクリーンに映し出される彼の演奏姿、そして顔。年をとっても絶品の渋さ。デヴィッド・ボウイに小室哲哉が憑依したようなカリスマでした。
DURAN DURANは2017年の現在でも全く色衰えることなく、現役で活躍していました。そして、私たち往年のファンも同様に年を重ねてはきましたが、気持ちだけは昔のままで踊ったり、スクリームしたり、歌ったり、会場中を舞う紙吹雪に狂喜したり、大きな風船を飛ばしあったり、30年以上のタイムスリップを果たした感じがします。