2017/11/15

トラブル ママ友との関係どうする?しくじるとこわい!?入園前編

ママになったら、必ず向き合わなくてはならないのがママ友問題です。

子育てに必要な情報を得たり、相談したり、子どもを預けあったり、一緒に遊びに行ったり。子育て中のママにとって、なくてはならない存在、避けては通れない存在、それがママ友なのです。

最も早い時期にできるママ友は妊娠中に知り合う友達かもしれません。
母親学級やマタニティスクール、病院の待合室でたまたま会話して等、そのシチュエーションは様々です。
しかし、この段階で長くお付き合いできるママ友に出会える人はごく少数かもしれません。
この時期は子ども不在のママ友期であり、関係性は女友達にほぼ等しいといえます。実際に子どもが生まれてくると、子どもを介在した関係になるため、単純な女友達とは全く異なる関係が生じてくるのです。

入園前のママ友選び

赤ちゃんが産まれて、その赤ちゃんが自分の意志や感情を表現できるようになると、いよいよ本当のママ友の関係が始まります。

まだ歩く前の段階であっても、おもちゃの取り合いなどは起こるものです。自分の欲しいおもちゃを取られたり、人のおもちゃを欲しがったり。赤ちゃんにとって、人間関係を形成するために必要な過程なのですが、問題なのはこの時に母親に芽生えてくる感情です。

母親としては当然、自分の子どもに味方し守りたいと思います。自分の子どもの感情に同調し、感情移入してしまいます。おもちゃを取られたのなら、取り返したいと思いますし、自分の子どもが他の子どものおもちゃを欲しがったなら、その子が貸してくれたらいいのにと考えるでしょう。これはごく自然な母親としての感情です。

逆に、感情を抑制して相手に譲ったり、自分の子どもに我慢させたり、相手に謝ったり。大人として、モラルある態度を示さなければという自制心も働くでしょう。

意志や感情を表現できるようになった子どもの母親は、こういった相反する二つの方向性の感情を同時に扱わなくてはならなくなるのです。
子どもに対する愛情が感情の増幅剤となるため、子どもを介した感情を抑制するのは、子どもを介さない場合に比べてとても難しいものになります。

自分の子どもがおもちゃを取られてしまいました。そのおもちゃは自分の子どものものです。自分の子は大声をあげて泣き出しました。さあ、その時あなたは?
自分が何かされた時より、自分の子どもが何かされた時の方が、ママの感情は大きく動くものです。感情通りに行動するならば、すぐに相手の子どもからおもちゃを取り上げ、自分の子どもに握らせたい。
ところが、そこには相手の子どものママという存在が必ずいるもの。相手の子どもからおもちゃを取り上げ、その子が泣き出せば、相手の子の母親はどんな感情を抱くでしょう?
子ども同士のことなのに大人げない。あなたはきっと非難の目で相手の子の母親から見られることでしょう。

多くの母親は自分の子がおもちゃを取られてしまっても、相手の子から取り返すことはしません。それは相手の子の母親が正義の判断を下し、自分の子どもに諭して、おもちゃを返してくれることを期待しているからです。
「お友達がちょっと貸してって。貸してあげようね」と、自分の子どもをなだめ、相手に貸すという行動を教える。
相手の母親がモラルのある人ならば、自分の子どもにおもちゃを返すよう言い聞かせ、おもちゃを返してくれるでしょう。もしくは、別のおもちゃを代わりに貸してくれるかもしれません。
子どもはこうして貸したり借りたり、返してもらったり返したりをしながら、自分の所有という感覚を身につけていくものであるし、他人とのコミュニケーションの取り方の基礎を学んでいくのです。

ですが、このような良識的な母親がほとんどであるものの、やはり中には大人の対応ができない母親も少なからず存在します。
子どものしたことに責任を持たず、ほったらかしの母親もいれば、自分の子どもの肩ばかりを持ち、相手の親子に対し敵対心をむき出しにするような野性的な母親も皆無ではありません。

対等で平等なコミュニケーションが取れない親子とは距離をおく。
基本的なモラル、考え方に大きな隔たりがある親子とは付き合わない。
ママ友は自分と価値観や正義感が似ている人を選ぶべきです。この感覚がずれている人とはママ友にはなれないし、無理をしてママ友になる必要はありません。

子どもというのは自分自身のことよりも大切です。

子どもに対してされたことに対する感情は自分自身にされたことの数倍、増幅します。多くの母親は子ども可愛さのあまり、子どもを通して、大きな怒り、大きな悲しみ、大きな喜びを感じるものなのです。
そのため、子ども同士の関係性は、その後ろにいる母親の関係性を大きく揺るがします。母親は感情をコントロールし、自制しなければ、相手の母親と決してうまく付き合っていくことはできないのです。
それゆえ、子ども同士の相性もまた重要な要素の一つです。
一方的にいじめられたり、いじめたりする関係が続くならば、長くお付き合いできる関係には決してなることはできないでしょう。
たとえママ同士が気が合ったとしても、子どもの相性が良くなければ、結局はうまくいきません。いつか、関係性にヒビが入る可能性が高いです。

幼稚園という枠組みにまだ入っていない入園前は、色々な公園に遊びに行ったり、幼児教室を探して通ったり、出会うママ友の数を増やしましょう。
1つの公園だけでママ友を探そうとしても、なかなか相性の良い親子に出会えなかったり、仲間に入れてもらえなかったりする場合がありますね。ですから、できるだけ範囲を広げて多くの親子と出会い、話をしてみて下さい。
その中でお付き合いできるママ友を見つけましょう。
仲良くできるママ友がたとえ見つからなかったとしても、まだまだママとしては先が長いので落胆してはいけません。
これから小学校、中学校と出会うママ友はたくさんいますし、いつか気の合うママ友を見つけられるはずですから。

デビューしたばかりのママとしての心得とは?


母親が子どもに教えるべきことは、将来子どもが身につけてほしいコミュニケーション能力や社会性であり、人間の根幹となるモラルや正義感、妥協と謙譲さ、我慢と忍耐、そして包容力なのです。
そのためには、母親が態度で示してあげる必要があるし、言葉で助言し、子どもの行動や感情を誘導してあげることが必要です。
これらの基礎的要素を、子どもたちは幼児期の公園遊びや、友達とのおもちゃの取り合いなどの場面で学ぶことができるはずです。
それは同時に母親としての力量を試されるということでもあるのです。

母として子どもに将来こう育ってほしいという姿を思い描き、その「理想像」にふるまってほしい言動を、幼い子どもに助言して言わせ、行動させたいですね。
「いいよ」「使っていいよ」「貸してあげる」「貸してくれる?」「いい?」「ありがとう」「ごめんね」「大丈夫だよ」こういう言葉を母親が助言し、子どもに言わせることによって、子どもが人に譲る、譲られるという関係性を学び、優しさや我慢、包容力を身につけていくようになるのです。
母親同士も同時に譲り合い、感情をコントロールし、相手を許し、自分を受け入れてもらう。そういった関係性を構築していくことができるでしょう。

母と子は一心同体。幼児期のママ友は母と子がほとんど1つの塊となった状態でのお付き合いですから、自分の子どもを通して、相手の子どもに伝え、相手の子どもを通して相手の母親に伝える。ママ友同士の直接の会話より、実はこの子どもルートがとても重要だったりします。

「子どもありき」のママ友期。それが入園前のママ友関係です。子どもと母親が一体となって楽しくお付き合いのできる、似た価値観のママ友を見つけることが一番大切なのではないでしょうか。

公園デビュー




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