2017/11/23

子育て〈子どもを守る〉トイレでの犯罪に巻き込まれないために 事例と対策

幼児期から小学校低学年くらいまでの子どもたちは、誘拐事件などの重犯罪に巻き込まれる危険性が高く、母親としてはできるだけ目を離したくないものです。
ですが、24時間365日ずっと母親の目が届くところに子どもを置いておくことは実際には難しいのではないでしょうか。

ふっと気を抜いた瞬間に、子どもが魔の手にさらわれてしまう。そんな事が起こらないよう、子育て中のママに必要な対策は何なのでしょうか。
実際に起こった事件の実例から、その対策を考えていきましょう。


家の外のトイレには絶対一人で行かせない


ママがやってはいけないことの基本中の基本。それは、外で子どもをトイレに一人で行かせないことです。

危険なのは「公園の公衆トイレ」と「ファミレスのトイレ」「ショッピングセンターや大型店舗のトイレ」などです。これらのトイレは誘拐だけでなく、わいせつ被害などが頻発しているため、少々面倒であっても必ず親が子どもについていかなくてはいけない絶対ポイントなのです。

2017年7月3日新宿のファミリーレストランで46歳の理容師が7歳の女児をわいせつ目的で誘拐するという事件がありました。
誘拐まで至らないトイレ内でのわいせつ事件というのは、かなり昔からよく耳にする犯罪であり、新聞やテレビのニュースにはならなくても、地元のママたちの噂で事件が広まるということがよくあります。

「〇〇のファミレスでママ友たちがおしゃべりに夢中になっている間に、子どもがトイレで犯罪に巻き込まれた」

それを聞いた母親たちは、決して自分の子どもには目を離すまいと思いますが、しばらくすると気がゆるんで、「ま、大丈夫だろう」「ここは安心だろう」そんな気持ちで、うっかり子どもを一人でトイレに行かせてしまったりするものです。
多くの場合は何事もなく済んでしまうのですが、運悪くたまたま犯罪に巻き込まれてしまったら、たまたまだから仕方ないでは済みません。
「たまたま」とか「滅多にない」という事柄を避けるためには、「常に」注意する必要があるのです。


2011年3月3日、熊本市のスーパーのトイレで3歳の女児が首をしめられて殺害されました。犯人は20歳の大学生で、女児の遺体をリュックサックに入れて自転車で運び、その後、排水溝に遺棄したというものです。
トイレで子どもが殺害された事件としては、この事件が最も大きく報道されたので、記憶している人も多いのではないでしょうか。
子どもが入るほどの大きいリュックサックを犯人が所持していたことから、計画性も否定できません。

スーパー、大型量販店、大型電気店、ショッピングセンター、これらのトイレは多くの人が利用する反面、人が誰もいない時間帯もあります。
どんな人間が犯罪をもくろんでいるかもわからないのだから、親としては決して子どもを単独で行かせてはいけない危険地帯なのです。
防犯カメラで後に犯人が特定されたとしても、失われた命は決して戻ってはこないことを肝に銘じるべきだといえます。


公園などの公衆トイレ。これは子どもターゲットだけではなく、大人にとっても要注意な場所です。
駅のトイレ、特に多目的トイレのような広い空間が犯罪に使われる事例が多く報道されています。

小学校くらいの子どもは公園で子どもだけで遊ぶことが多く、公園のトイレを使ってしまうこともあるでしょう。
ですが、親は「公園のトイレには絶対に行ってはいけない。行くなら、友だちと複数人で行きなさい。一人の時は家に帰ってきてトイレに行きなさい」と教えるべきなのです。
一人で公園のトイレを使わせることは犯罪という海の中に餌を撒くような愚かな行為だと認識することが必要でしょう。

トイレは死角になっていることが多く、犯罪者にとっては絶好のポイントになっています。
子どもを守るためには、絶対に一人で外のトイレに行かせないこと。
必ず親が一緒に行く、目を離さないことが必要なのです。

子どもを守れるのは、親しかいないのですから。


子どもにとって、トイレは危険地帯










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